サッカーの練習メニューは普段どのように決めていますか?
個人であれば練習メニューを変えて、難易度を調整しながら練習をするのは簡単ですが、チームの場合メニューを決めるのもなかなか難しい問題なのではないでしょうか。

それは個人個人によって能力がバラバラだからです。

特にさまざまな実力の子が在籍する少年サッカーでは、個人の能力に合わせて練習メニューの難易度を設定するのが大切になってきます。

なぜ練習メニューの難易度をレベルに応じて設定する必要があるのか

サッカーの練習ではウォーミングアップをして、ドリブルやパスの練習、オフェンスの練習など全体で進行していく場面が多いです。

練習メニューで、サッカーの実践に近い練習があったとしましょう。
セットプレーの練習だったり、もう少しトレーニングに特化した1vs1の練習だったり色々考えられるでしょう。

そこにボールのコントロールすらおぼつかない選手が入ったらどうなるか、考えてみてください。
シュートはもちろんそういう選手には回ってきませんし、ディフェンスならば集中的に狙われるでしょう。

それは実力が無いその選手が悪いのではなく、その選手にとって明らかに難易度が高すぎるんです。
その責任は指導者にあり、そんなところへ放り込まれたとしても、上手い選手へのプレッシャーも弱くなって練習効率が上がりませんし、上手でない選手にとってもレベルアップをしろ、と言うのも無理な話でしょう。

練習メニューの難易度の分け方と考え方とは?

まずサッカーの練習メニューは

・サッカーに関する能力をアップさせる練習
・状況判断など試合の要素を含む練習

この2つに分けて考えてみましょう。

全体で進行する練習メニューでは、メンバーを分けるのは難しいのですが、ある程度分割できる場合は実力に応じてメンバーを分けるようにしましょう。

例えば単純にサッカーの能力が低い選手。トラップやドリブル、キックの精度が低い子には純粋にその能力を伸ばしてあげる練習を設定するようにしましょう。
ボールに触れる時間をたくさん取るんです。

逆にサッカーの実力が高い選手には、状況判断などを必要とする、より実戦に近い試合の要素を多く含む練習をしていきましょう。

どんな練習でもテーマを理解させてから練習するのが大切

ある程度選手を実力ごとに分割して、少人数で練習をすすめていくときに「ただやらせるだけ」では練習の効果が半減してしまいます。

それは練習には必ずテーマがあるからです。

例え個人個人のレベルに応じて選手を分けたとしても、そのテーマを理解できずに練習していては練習の方向性がずれてしまうこともあります。

パスやドリブルの練習などテーマがはっきりしているものでも、スピードを重視するのか、正確性を重視するのか、また動きの中で行うのか、などメニューに応じて課題を与えましょう。
選手ごとに課題を理解させるだけで、練習の意義は大きく変わってきます。

全員が一緒のメニューでは上達が遅くなる可能性もある

ミニゲームなど全体練習の中で行わなければならない練習もありますが、ある程度人数を分割できる練習についてはレベルに応じてメニューを分けるようにしましょう。

こうしないと選手ごとに難易度が高すぎる、低すぎる、と差が出てしまって、実力も思うように伸ばせません。
これでは全体的に「浅く、広く」の練習になってしまいかねませんよね。

個人個人になるべく深く練習をさせられるように、練習メニューや方法を考えてみてはいかがでしょうか。
「今までずっとやってきたから」という画一的な練習では、そろそろ時代遅れになってしまう可能性もありますよ。

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