サッカーをしているとどうしても汚れてしまうスパイクの汚れ。それにサッカーって雨の日でも関係なく練習や試合がありますので、泥まみれになってしまうことも少なくありませんよね。

そこで正しいスパイクのお手入れの方法や、洗い方などを確認していきましょう。

スパイクのお手入れにあると便利な道具や、スパイクの素材の違いについても解説します。

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スパイクの基本となるお手入れの方法

まずはサッカースパイクの基本となるお手入れの方法を確認していきましょう。基本となるお手入れをしっかり行えるかどうかによって、スパイクの寿命に大きく関わってきます。

大切なスパイクを長く使ってあげましょう。

スパイクのお手入れに必要な道具

スパイクのお手入れに必要な道具は以下の通り。

  • ソールの泥などを落とす固めのブラシ
  • アッパー部分を磨く柔らかめのブラシ
  • 濡れタオル
  • シューズシャンプー
  • ミンクオイルと保革クリーム(天然皮革のスパイクのみ)

基本的なお手入れにはこれだけの道具が揃っていれば大丈夫です。

サッカーのお手入れに必要な道具が揃っている、サッカーシューズのメンテナンスセットというものもあります。これからサッカーを始めようという方は、こうしたセットを揃えてもいいでしょう。

靴ひもとインソールを取り外す

それではサッカースパイクの基本的なお手入れ方法を見ていきましょう。

最初に靴ひもとインソールを取り外します。靴ひもについては毎回取り外すのが面倒ならば、何回かのお手入れのうち1回、と決めておいてもいいかもしれませんね。

インソールは必ず毎回取り出してしっかりと洗いましょう。このインソールと靴ひもは水洗いしても問題ありません。

汚れをブラシと雑巾で落としていこう

まずはソールについた泥汚れから落としていきます。土のグラウンドなどで汚れがひどい場合は、ソール部分だけ水で流しながらブラッシングをしても大丈夫です。

ソールの汚れが落ちたら、次にアッパー部分の汚れもブラシで磨いていきましょう。

汚れがある程度落ちたら、濡れタオルで汚れを拭いてキレイにします。

シューズクリーナーでアッパーをキレイに

アッパー部分の汚れを落とすためには、濡れたタオルで拭き取るだけでは十分ではありません。シューズクリーナーを使って汚れをきっちり落としていきましょう。

アッパーに直接クリーナーをちょんちょんと点置きして、布で拭き取ります。

ミンクオイルで革を柔らかく(天然皮革のスパイクのみ)

天然皮革のオイルを塗ると天然皮革(カンガルー革や牛革など)のスパイクは革を柔らかく保つことができます。

毎日やるものではありませんが、革のスパイクが硬くなってしまった場合に有効です。ミンクオイルを使った手入れは2週間から1ヶ月に1回程度が目安になります。ただし使用状況や頻度によって大きく変わりますので注意してください。

ミンクオイルを塗る頻度の基本は月に1回。使用状況がハードならば2週間に1回程度を目安にミンクオイルを塗るようにしましょう。

ミンクオイルの塗り方は、布に少量とって全体にムラなく伸ばし、1~2時間ほど放置して後に乾いた布で磨きます。ミンクオイルを塗った後に少し時間をおいて染み込ませるのがポイントです。

このときミンクオイルをべったりと付けてしまうと、シミやカビなどの原因になることも。少量を、まんべんなく均一に、を意識してミンクオイルを塗っていきましょう。

保革クリームを塗って革を保護する(天然皮革のスパイクのみ)

ミンクオイルを塗った後に、保革クリームを塗って革に栄養を与えてあげます。

こちらも天然皮革のスパイクのみですが、人工皮革でもアッパーにツヤが出るのでやっても構いません。人工皮革のスパイクの場合は見た目のツヤ出しが目的になります。

ミンクオイルと同じように全体に保革クリームを布などで塗ったら、少し時間を置いてから別の布で磨きます。

これが基本的なスパイクのお手入れ方法です。

雨のサッカーでドロドロになったスパイクの洗い方は?

基本的なサッカースパイクのお手入れ方法を見てきましたが、サッカーは雨の日にも行われます。さらに土のグラウンドならばスパイクは泥と雨でひどいことになってしまいますよね。

そうなってしまったら、まずはスパイクを洗わなければ始まりません。正しいスパイクの洗い方を見ていきましょう。

雨の日のサッカーでは人工皮革のスパイクを

天然皮革のスパイクに使われている革は、カンガルー革(カンガルーレザー)や牛革(フルグレインレザー)のスパイクがあります。

これらの天然皮革は、柔らかくしなやかで、素材が伸びるため足になじみやすい特徴があります。軽さや足馴染みの良さから、天然皮革のスパイクが良い!と言われていますが、デメリットもあります。

それは雨などの水に濡れると、革が硬くなってしまったり、変形しやすくなってしまったりと、ちょっとだけデリケートな一面もあるんですね。

そのためカンガルー革や牛革の天然皮革が使われているスパイクでは、雨に塗れる心配のない天気の日を選んで使用しましょう。

逆に水に濡れても変質しないのが人工皮革のスパイクです。

人工皮革とは、革のような質感を樹脂などを使って再現してある素材で、雨の日でも問題なく使用できます。

最近では人工皮革の質もかなり高くなっており、天然皮革に近いしなやかさや軽さのスパイクがたくさん登場してきています。

雨の日にサッカーで履くスパイクは、水に濡れても問題がない人工皮革のスパイクを選ぶようにしましょう。

水洗い可能な人工皮革のスパイクの洗い方!

それではいよいよ、雨の日のサッカーでドロドロになってしまったサッカースパイクの洗い方をチェックしていきましょう。

靴ひもを外してインソールを抜く

雨でドロドロになってしまったスパイクでも靴ひもとインソールを外すのは変わりません。

靴ひも、インソールともに水洗いができますので、泥汚れがひどい場合にはいずれも水洗いしておきましょう。

スパイクの外側を水で流しながらブラシで泥を落としていく

すでに雨に濡れてしまったスパイクなので、スパイクの外側を水で流しながらブラシで泥を洗い流していきます。

人工皮革のスパイクは水洗いしても大丈夫です。

スパイクの中も水で流して砂を出していく

スパイクの中までしっかり雨水が入り込んでしまっている場合は、砂や土も一緒に入り込んでいます。

スパイクの中にも水を流しながら、砂を取り除いていきましょう。

たまにはスタッドを外して汚れを落とす

スタッドが固定式ではなく取り外せるタイプならば、水洗いのタイミングで外して洗ってあげましょう。

スタッドを取り外すときに固くなって自分では取り外せなくなる場合もありますので、こうしたタイミングでこまめに外してスタッドソールの間に入り込んでしまった土や砂を拭きります。

スパイクの水気を雑巾で拭き上げる

全体の汚れを落とした後には、水洗いした後の水気を雑巾などでしっかりと水気を拭きましょう。

新聞で水気を吸いながらカカトを下に日陰干し

雑巾などで拭き取れない水分は、中に新聞などを詰めて、スパイクを立てて日陰干ししていきます。水分がカカト側に落ちてきますので、カカト側にも新聞紙を入れます。

つま先はどうしても水分が残りやすくて、乾きにくい部分でもあります。昔から知られている方法ですが、新聞紙を入れておくだけで乾燥までの時間をかなり短縮できますよ。

天然皮革のスパイクがドロドロになってしまったときの洗い方や手入れの方法は?

あまり考えたくはありませんが、もし天然皮革のスパイクを履いて試合や練習をしているときに突然の大雨が降ってきたら・・・。

わざわざ途中でスパイクを変更するわけにもいきませんし、仕方なくそのままプレーを続行。こうなってしまうと天然皮革のスパイクは、中までドロドロのびちゃびちゃになってしまいます。

天然皮革のスパイクが泥まみれになってしまった場合の、洗い方と手入れの方法を見て見ましょう。

天然皮革のスパイクは水洗い禁止

天然皮革のスパイクはできる限り水に濡らさないようにするのがコツです。そのため雨に濡れてしまった場合には、雑巾やブラシなどで泥を根気よく落としてあげましょう。

ブラシでソールとアッパー部分の泥を取り除いた後に、濡れた雑巾で泥を拭き取ります。カンガルー革や牛革の天然皮革のスパイクはじゃぶじゃぶ水洗いしてはいけません。

スパイクの汚れを落としたら水分を取る

スパイクの汚れが落とせたら、タオルなどで抑えて水分をなるべく取ってあげるようにします。このときゴシゴシと強くこすってしまうと、スパイクの型崩れに繋がりますので注意!

靴の中には、定番の丸めた新聞紙などを軽く詰めておきます。定期的に新聞紙は入れ替えてあげてくださいね。ある程度乾いたらシューズキーパーに替えても大丈夫。

この新聞紙は乾燥を早めるだけでなく、型崩れを防止する意味もありますので詰め込みすぎないようにしましょう。

もし中まで塗れていない場合には、最初からシューズキーパーを入れてもOKです。

スパイクの革がある程度乾いた段階でミンクオイルを塗る

天然皮革の場合は完全に乾かしてしまうと、パリパリに硬くなってしまいます。ひび割れを起こす可能性もありますし、せっかく天然皮革の持つフィット感や柔らかさが失われてしまいます。

それを防止するため乾ききる前にしなやかさを保つためにミンクオイルを塗布してあげましょう。ミンクオイルは少量を布にとって、アッパー全体に広げていくように伸ばしていけば大丈夫です。

ミンクオイルを塗布してから数分待つと、革になじんできます。そこでもう一度布で拭いてあげればミンクオイルを塗る工程は完了です。

このミンクオイルを塗る工程は、毎回必要なわけではなく革に柔らかさを出したいときに使うようにしましょう。水に濡れた後のタイミングでは革が硬くなるので、ミンクオイルを塗るのに最適なんです。

保革クリームで革を保護しよう

ミンクオイルを塗って磨いた後に、保革クリームで革を保護してあげましょう。スパイクの色と同じカラーの保革クリームがあればそちらを使います。

スパイクの色によっては保革クリームの色がない場合もありますので、そんなときには透明のクリームをチョイスしましょう。

保革クリームを塗った後には、必ず別の布でしっかりと磨いてあげるのがポイントです。

このまま日陰干しで乾燥

あとは日陰で立てかけて乾燥させましょう。

天然皮革のスパイクを乾燥させるときには、ドライヤーなどを使って強制的に乾燥させるのは禁止です。

熱と乾燥させすぎによって革が傷んで、硬くなってしまいます。直射日光も濡れた革にとっては大敵ですので避けてください。風通しのいい日陰で乾燥させるのが絶対ですよ。

天然皮革のスパイクをどうしても水洗いしたい!

革が硬くなりますので、天然皮革のスパイクの水洗いはあまりおすすめできませんが、ひどく汚れてしまって水洗いしたい!という方もいるでしょう。

水洗いが絶対にNGかと言われるとそうではないので、柔らかめのブラシなどで水で流しながら表面の汚れを落とすようにしてください。

水洗いしたあとの工程は変わりませんが、革の硬さがどうしても残ります。使用後にミンクオイルを使って手入れをしていくと、革の状態が少しずつ戻ってくるのが分かると思います。

スパイクの手入れをするために何足のサッカースパイクがあればいいんだろう?

スパイクの手入れをしっかりとするためにも、複数のスパイクを用意しておくのがベストなんですが、どんな素材のスパイクがどれくらい揃っていればいいのでしょうか。

もちろんそれぞれ個人差がありますが、練習用や雨用として使う人工皮革の安いスパイクを2足、試合用のスパイクを土用、芝用とそれぞれ1足の最低4足は揃えておけるとベストです。

やはり性能の高いスパイクを普段の練習で消耗してしまうのはもったいないですし、雨の試合などで天然皮革のスパイクを使ってしまうのもスパイクの寿命を縮めてしまう可能性もありますよね。

そのためスパイクはせめて練習用と試合用。さらに天候や芝、土などのグラウンド状況によって対応するために4足は用意して、練習後にしっかりとお手入れをしてあげるようにしてください。

サッカースパイクの洗い方やお手入れの方法を覚えておこう

大切なサッカースパイクを長く、大切に使うためにも、こちらで紹介した洗い方やお手入れの方法をしっかり覚えておきましょう。

一流のサッカー選手は道具の手入れや管理もやはり一流です。実力に反映されることではないかもしれませんが、道具を大切に扱う、というスポーツの基本を大切にしていきたいものですね。

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