サッカーボールと広いサッカーコートさえあれば楽しめるサッカーというスポーツ。このサッカーコートには広さのルールってあるんでしょうか。
言われてみれば世界各国にたくさんのサッカー競技場があって、小学生や中学生、高校生の部活やスポーツ少年団など幅広く楽しまれていますので、サッカーコートの統一規格くらいあっても良さそうですよね。
そこでサッカーコートの大きさについてルールを確認していきたいと思います。
また小学生や中学生、高校生、プロなど年代によってサッカーコートの広さにも違いがあるのか、チェックしてみましょう。
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サッカーコートは「フィールド」「ピッチ」という
サッカーコートは正式な名称ではなくフィールド(Football Field)とかピッチ(Football Pitch)と呼ばれています。
日本サッカー協会のサッカー競技規則によると「競技のフィールド」と記載されています。サッカーコートでも十分通じますが、知識として覚えておいて損はありませんね。
サッカーコートにあるラインやエリアの名称は?
サッカーコートのサイズを確認する前に、サッカーコートに引かれているラインやエリアの名称などを1つずつ確認していきましょう。
タッチライン
タッチラインは、両方のゴールラインを直角に結んだラインです。サッカーコートでは長い方の辺になりますね。
ゴールライン
サッカーコートでは短い方の辺で、中央にゴールが設置されます。
ハーフウェーライン
ハーフウェーラインはタッチラインのちょうど真ん中にあるラインで、このラインを境に自陣と敵陣を区別しています。
キックオフのときには、ハーフウェーを超えて敵陣に侵入してはならないと決められています。
センターサークル
センターサークルはハーフウェーラインの真ん中に描かれた円を指します。
キックオフのときにはハーフウェーラインと同様、このセンターサークル内に侵入してはいけません。
センターサークルの大きさは、ハーフウェーラインのちょうど真ん中のポイントから、半径9.15メートルと決められています。
ペナルティエリア
ゴールキーパーはペナルティエリアの中でしか、手を使うことができません。
このペナルティエリア内でファウルがあると、ペナルティキックとなってしまいます。
ペナルティエリアの大きさも決められており、ゴールポストから16.5メートルのポイントから、ゴールラインに対して直角に16.5メートルのラインを引きます。その左右のラインを結んだエリアがペナルティエリアとなります。
ゴールエリア
ペナルティエリアの中にある長方形のエリアがゴールエリアです。
このゴールエリアは、キーパーがゴールキックをする際に、このエリア内にボールを置くことができます。
ゴールエリアの大きさはペナルティエリアと考え方は同じです。ペナルティエリアが16.5メートルだったのに対し、ゴールエリアは5.5メートル。
ゴールポストから外側に5.5メートルのポイントから、ゴールラインに対して直角に5.5メートルのラインを引きます。その左右のラインを結んだエリアがゴールエリアです。
コーナーアーク(コーナーエリア)
コーナーキックをするときにボールを設置できる場所になっているのが、コーナーアーク(コーナーエリア)です。
このコーナーアーク(コーナーエリア)も大きさが決められています。ゴールラインとタッチラインの交点から半径1メートルとなるように円を描きます。
サッカーゴールの大きさを確認してみよう
ゴールエリアやペナルティエリアなど、きっちり長さが決められているラインがあります。ちなみにゴールも同じようにサイズが決められていますので、ゴールの大きさも確認してみましょう。
両方のポストの内側の幅は7.32メートルで、クロスバーの下端からグラウンドまでの距離が2.44メートル、とサッカー競技規則に明記されています。
ちなみにゴールの色も白色でなければならず、同じ幅と同じ厚さで12センチ以下という規定があります。
言われてみればゴールって白色以外みたことがなかったような・・・。きちんとルールで決められていたんですね。
サッカーコートのラインのルールは内側?外側?
サッカーコートにラインが引いてありますが、このラインはどうみなされるのでしょうか。
答えはサッカーコートのラインもフィールドの一部とみなす、というルールがあるため、ラインの外側までがサッカーコートの一部です。
ちなみにサッカーコートのラインは12センチ以内と決められており、Jリーグのスタジアム基準では「ラインの太さは12センチとする」と明記されています。
このサッカーコートのラインは外側までがピッチの中とみなされますので、ボールは完全にラインを越えない限りインプレーとなります。そのためゴールについてもラインをボール全体が越えない限りゴールとは認められないんですね。
サッカーコートの広さのルールは?
サッカーコートの広さについて、サッカー競技規則に記載されています。
その広さは
【サッカー競技規則】
タッチラインが90~120メートル
ゴールラインが45~90メートル
・・・あれ?
なんだか幅がありますよね。
そうなんです、サッカーコートの広さは「ぴったり何メートル何センチにしなさい!」というような規定はないんです。だからサッカーコートの広さは、この指定されている幅に収まっていればOK!というルールなんですね。
ちなみにタッチラインの方がゴールラインよりも長くなければいけない、と決められています。そのためタッチラインとゴールラインが、同じ90メートルの正方形のサッカーコートは、競技規則上認められていません。
ただサッカー競技規則に記されている広さでは、あまりにも広さに幅があります。そのため国際試合の規定では、もう少し幅が狭くなっています。
【国際大会等での規定】
タッチラインが100~110メートル
ゴールラインが64~75メートル
こちらも多少の幅はありますが、サッカー競技規則に掲載されているサッカーコートの広さよりはずいぶん差が出ないようになっていますね。
ちなみにワールドカップやオリンピックでは、サッカーコートの広さがきっちり決まっています。
タッチラインが105メートル
ゴールラインが68メートル
となっています。日本のJリーグなどではこの広さが基準となっているようですね。
サッカーコートの広さ:プロサッカー選手
Jリーグのサッカーコートの広さは、ワールドカップやオリンピックの規格に準拠して105×68メートルとなっています。
ただ海外では105×68メートルではないスタジアムも存在するようですが、少しずつ国際基準に合わせられているようですね。
サッカーコートの広さ:中学生以上
中学生のサッカーコートの広さは、プロと同じです。そのため中学生、高校生、大学生は全てプロと同じ広さになるんですね。もちろん女子サッカーでもフィールドの広さは同じです。
小学生のサッカーコートの広さはこれよりも狭くなるため、中学生になると一気にサッカーコートが広くなったように感じてしまいます。
サッカーコートの広さ:小学生
小学生の場合サッカーコートの広さが変わってきます。しかも11人制のサッカーだけでなく、8人制のサッカーもありますので、それぞれに決められたコートの広さが違うんです。
【小学生11人制サッカーのコートサイズ】
タッチラインは80メートル
ゴールラインは50メートル
【小学生8人制サッカーのコートサイズ】
タッチラインは68メートル
ゴールラインは50メートル
ゴールラインは11人制も8人制も同じ50メートルになりますが、タッチラインが8人制サッカーでは短くなります。サッカーコートの縦と横の比率も変わってきてしまうんですね。
2011年から全日本少年サッカー大会で8人制のサッカーが採用されています。現在の小学生のサッカーでは8人制サッカーが主流です。
サッカーコートの広さを覚えておこう
サッカーコートの広さや、色々なラインの長さを覚えておいて、きっちりサッカーコートを作っておきましょう。
普段の練習や草サッカーではいい加減になりがちですが、公式な試合などでは、やはり規則通りのサッカーコートでプレーするべきです。こちらのページをぜひブックマークしていただいて、サッカーコート作りにお役立てください。
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