トレーニングとしてもウォーミングアップとしても行われているロンド。
鳥かごとも言われ、練習方法の中でもかなりポピュラーなものになります。

このロンドは目的意識やポジショニングなどを考えて行う事で、大きな効果を発揮するトレーニングになります。
しかし意識の違い一つで、ただのボール回しや、ただのウォーミングアップになってしまう可能性もあります。

それではロンドの正しい練習方法とやり方を見てみましょう。

より実践的なロンドをするなら4対2

ロンドとは、ディフェンダーにボールを取られないようにパスを回すトレーニングです。
コートの広さは6メートル四方から8メートル四方が一般的ですが、練習の意図やレベルに合わせてコートの広さを調整することができます。

難易度を低くしたい場合、パスを回す人を3人とディフェンダー1人、パスを回す人を4人とディフェンダー1人、などといったようにパスを回す人とディフェンダーの人数を調整することで難易度を低くすることができます。
逆により実践的にロンドを行うならば、パスを回す人を4人とディフェンダー2人くらいの人数が適当で、人数が増えれば増えるほどより実践的になっていきます。

難易度の調整を行う上でもう一つの方法ががタッチ数の制限になります。
ダイレクトパスのみ、ゼッツー(絶対2タッチ)、3タッチ以内など、タッチ数を制限することでも難易度の調整を行えます。

タッチ数が少なくなればなるほど、パスの出し手は受け手へ次のパスコースをボールの出しどころで伝えることが大切になりますし、受け手はボールを受ける前のポジションの位置で出し手に次のパスコースを伝えることが大切となっていきます。

出し手側は、受け手が何をしたいか?を察知してパスを出す。
受け手側は、出し手に自分の意図が伝わるようなポジションでパスを受ける。

細かく言うと、出し手側が受け手側に意図を伝えるパスを出すこともありますし、受け手側は出し手側が何をしたいか?を察知してポジションをとる事もあります。

これがパスの出し手と受け手のコミュニケーションで、レベルが高くなればなるほどすべてのプレーに意図をもって行っています。

ロンドで意識するポイントとは?

ロンドをするときに意識したいポイントを見ていきましょう。

ロンドはたくさんのチームで、年齢関係なく行われている練習です。
しかしどこでもやっている練習だからこそ、意義のあるロンドが行えるように意識していくことが大切です。

その1:ゾーンを意識しよう

ロンドでパス回しを行うとき、それぞれの選手は必ずゾーンを意識してパスを回しましょう。
それぞれがボールに向かっていくだけでは、ただのパス回しで意味のある練習にはなりにくいです。

ゾーンの中でディフェンダーの視界から外れるように動いたり、味方にパスが出しやすくなるようにディフェンダーを自分に引き付けたり、と考えながら動いてみましょう。

その2:常に視野を広く持つ意識

ポジションや各々の味方の動きは絶えず変わっていきます。これはロンドだけでなく、サッカーの試合においても同様です。
自分の位置と、味方、敵の動きを把握できるように、広い視野を持っておきましょう。

サッカーの試合中に常に視野が広く持てるのは、常日頃の意識が大切となります。
パスを出す、パスを受ける、どちらに対してもピッチを俯瞰で見れるよう、視野を広く持ってプレーすることが大切です。

その3:パスの受け方を意識する

図1 ボールに正対してパスを受けると視野が狭くなる

視野を広く持つにはパスの受け方も大切です。
図1の左下の青色のように、ボールの出し手に体を向けてボールを受けてしまうと、視野は右側には向きません。

図2 体を開いてボールを受ければ、人の位置が見やすい

しかし、図2のようにディフェンダーから少し離れるように体の向きを変えてみると、視野が右側に向くので自然と味方の位置を把握することができます。
さらにディフェンダーから少し離れるようにポジションをとる事で、出し手が出しやすいパスコースを作る事にもつながります。

広い視野を確保するには、広い視野を確保できる準備をすることが大切となります。

ラインをしっかり決める

ロンドではコーンなどを立てて、ラインを決めているところがほとんどです。

普段の練習としてロンドを続けてやっているチームほど、ついついラインの概念がおざなりになってしまう傾向にあります。
しかしこれではディフェンダーとの距離感やパスを出すタイミングが磨かれません。

サイドラインがあるつもりで、ラインはきっちりと守ってロンドを行っていきましょう。

ロンドは認知、判断、実行に最適なトレーニング!

常に変わる状況に、ボールを奪いに来るディフェンダー、自分の状況と、味方の動き、ディフェンダーの動きなど、ロンドはサッカーに必要な要素が全て揃っていると言っても過言ではない練習です。

認知、判断、実行と、これが素早くできるようになれば、色々な場面で自分のスキルとして活かすことができるはずです。

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