イニエスタやオルンガ、マテウスなど日本のJリーグで活躍する外国人選手はたくさんいますよね。

古くはストイコビッチ、シジマール、ジーコなど各国のスター選手たちがJリーグでプレーしていた時期を思い出すサッカーファンも多いでしょう。

この外国人選手についてですが、Jリーグのクラブで活躍している外国人選手の登録数や試合出場に関して、何か制限はあるのか見ていきたいと思います。

外国人選手は何人登録しても大丈夫!?

Jリーグでは外国人選手の登録数に制限はありません。そのため外国人選手は何人と契約しても大丈夫!

しかし闇雲に外国人選手と大量契約しているクラブはさすがにありません。多くのクラブが4~5人が多い印象ですね。

同時に試合出場できる人数制限がある

登録数に制限はなかった外国人選手ですが、試合出場ともなると話は別。

実は同時に試合出場できる外国人の数には制限があるんです。しかもJ1とJ2、J3でも違いがあるのはちょっと意外ですよね。

一般外国籍選手の登録、かつ同時出場はJ1が5人まで、J2/J3は4人まで

とされています。

そのため一度に試合に出場できる外国人選手はJ1で5人。J2/J3では4人が最大になるんですね。各国のスター選手を集めて全員外国人選手が出場、とはさすがにいかないようです。

ちなみにこれはリーグ戦だけでなく、ルヴァンカップや天皇杯でもこのルールが適用されます。

一部例外?Jリーグ提携国って何?

試合に同時出場できる外国人選手の人数は分かったのですが、先ほどのルールにちょっと気になる一文も。

それは「一般外国籍選手」という表示。

一般じゃない外国籍選手がいるのかどうか、ということなんですが、ちゃんと特別枠がありました。

それはJリーグ提携国という国があって、そこの国籍を有する選手は外国籍選手ではないものとみなす。というものです。

ちなみにこのJリーグ提携国というのが、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタールの合計8か国。

このJリーグ提携国の国籍を持つ選手については、日本人選手と同等の扱いになるというルールなんですね。

2020シーズンではティーラシン選手(清水エスパルス)や、両親は日本人ながらマレーシア国籍の竹田忠嗣選手(FC岐阜)などがJリーグで活躍しています。

ちょっと面白い海外の外国人枠事情

日本では外国人選手の登録数に制限はないものの、同時出場人数に制限を設けているのが分かりました。

自国のプロサッカーであるため、同じようなルールを適用している諸外国がやはり多いんですよね。ただ、どこも同じというわけではありません。

中にはちょっと変わった外国人枠の制度を設けている国もありますので、紹介してみたいと思います。

オーストリア

最初に紹介するのは、ヨーロッパのオーストリアですね。こちらオーストリアのプロサッカーリーグでは外国人の枠がありません。

あえて外国人という枠を設けておらず、自国選手の登録が一定数(オーストリア人選手を12人以上)を超えると、テレビの放映権の分配が増えるという面白いシステムを採用しています。

オーストリア人選手の起用実績に応じてテレビの放映権が増えていくシステムで、試合出場時間に応じて各クラブに支払われています。

その試合出場時間もちょっとしたルールがあり、22歳以下の選手である場合、その選手の出場時間は2倍としてカウントされます。

自国の若い選手になるべくチャンスを与えたくなる制度ですよね。

中国

中国では外国人枠が3人と決められています。これだけを聞けばむしろ普通というか一般的な制度に感じますね。

しかし理由は定かではありませんが、ゴールキーパーについては外国人選手の獲得が禁止されています。

フィールドプレーヤーの獲得はOKで、ゴールキーパーはNGという変わった制度です。

ポルトガル

こちらのポルトガルでは、EU加盟国の国籍を持つ選手については制限がありません。

実はEU加盟国のプロサッカーリーグでは同様の制度を敷いているところがほとんどなんですね。この制度に関しては、EU諸国との大きな差はありません。

他に大きく違う点については、ポルトガル国内ではブラジル人労働者はポルトガル人と同じ権利を持っています。そこでポルトガルのプロサッカーリーグでは、ブラジル人選手も自国選手扱いとして試合への登録、出場が可能なんです。

ちなみにブラジル以外の国籍の選手登録が6人まで、1試合への登録上限人数が4人まで、という制度になっています。

外国人選手の活躍を応援しよう!

Jリーグでも外国人選手の活躍が目立っていますよね。日本人に交じって、華麗で力強いプレーを見せてくれる外国人選手の活躍をこれからも見守っていきましょう。

※この記事は2020年12月現在に執筆した記事です。外国人登録数などは変更される可能性があります。

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