試合中フリーキックを与えてしまったときに、守備側の選手は壁を作りますよね。
このフリーキックから失点しないため、壁に関してちゃんとルールがあるんです。フリーキックの壁に関するルールを押さえておいて、ルールの範囲で壁を有効に使っていきましょう。
これは守備側だけでなく、攻撃側にもルールが設定されていますので確認してみてくださいね。
またこちらでは基本となる壁の作り方と考え方も一緒にチェックしてみましょう。
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フリーキックの壁はボールから9.15メートル以上
フリーキックのルールで、9.15メートル(10ヤード)以上ボールから離れなければいけないというルールがあります。
フリーキックのシュートコースを消してしまうように、あまり近づきすぎてもいけないということになるんですね。
9.15メートル(10フィート)未満の距離に壁を作ってしまうと、審判から指摘をされてしまいます。指摘に従って壁の位置を下げればいいのですが、それに従わない場合には警告となってしまいます。
壁が3人以上なら攻撃側は壁から1メートル離れなければいけない
攻撃側の壁のルールとして、壁を作っている選手が3人以上であれば、1メートル以内に近づいてはいけません。
直接フリーキックでゴールが狙える場合では、ゴールまで距離がある場合でも、3人程度は壁として配置している場合が多くなります。
このとき、壁の1メートル以内に選手が侵入してしまった場合には間接フリーキックとなってしまいます。
壁が3人以上の場合、攻撃側は壁から1メートル以上離れなければいけない、というこのルール。実は2019年からルールで決められた新しいルールなんです。
その理由は壁を作るときに、ゴールキーパーの視線を遮るようにしたり、位置取りで小競り合いが起きたりしていました。サッカーのフェアプレーの精神とはかけ離れた行動ですし、言い争いなどがあってはいけません。
こうした無駄な時間や争いを避けるために設けられたルールなんですね。
壁の作り方の基本となる考え方は?
壁を作るときに一番大切になるのはゴールキーパーの視界の妨げとならないことです。
壁が抜かれてしまったときに、ゴールへのリスクが高くなってしまうようでは、壁の意味が薄れてしまいますよね。
角度がある位置からのフリーキックでは、ゴールのニア側を消すように壁を配置します。
理由は一番ゴールキーパーが届きにくいところだからですよね。すると壁の一番ニア側を担う選手は身長のある選手が選ばれるのが通例です。
これでニア側のシュートコースをある程度消しつつ、ファーサイドのシュートに警戒しやすくなりますので、ゴールキーパーからすれば守りやすい状況を作ることができます。
壁の人数と距離の関係はどれくらいが適正?
壁の枚数は年代やキッカーのレベルによって大きく変わります。
プロの試合では30メートル以上離れている場合では1~2枚程度。30メートルくらいの距離では3~4枚。20~30メートルの距離になれば5~6枚程度が一般的です。
もちろんこれはあまり角度のないところからのフリーキックの話。
角度があるところからのフリーキックの場合は、20メートルほどでもシュートコースが限定されるため壁は2~3枚というケースも少なくありません。
壁のルールと作り方を知っておくと失点リスクを小さくできる!
壁はなんとなく作っているわけではなく、ルールや作り方の基本がちゃんとあったんですね。
壁をしっかり作っておけば、それだけ失点のリスクを小さくすることができるんです。
壁のルールと作り方の基本を知って、試合に生かせるようにしていきましょう。
分厚い壁をぶち抜くJリーグの爽快フリーキック!
それでは最後に、何枚もの壁をもろともせずに豪快に直接ゴールを決めている、Jリーグのフリーキック集を紹介していきたいと思います。
壁から1メートル以内に入り込んでいますので、ルール改正前の動画をまとめたものですね。
キッカーからすれば、30メートル近くあるようなミドルシュートを直接ゴールに突き刺すフリーキックは爽快そのものですよね。大きな弧を描いてゴールギリギリに吸い込まれるようなフリーキックや、大砲のような強烈なシュートがゴールネットを揺らすキックも満載です。
こんなシュートを打たれてしまうと、さすがに壁になるのもちょっと恐怖を感じてしまいますよね。
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