サッカー選手にとって、スペースの認知力は非常に大切なスキルです。
その場の状況に応じて、的確にスペースを認知し、判断、動きへとつなげていけるかどうかは、サッカーの局面で大きく活かされてきます。
このスペースの認知力というものは「嗅覚」、「センス」として考えらえる側面も強いのですが、実はこれを鍛えるためのトレーニングがあります。
サッカーの試合のように、刻々と流れる時間、移りゆくプレーの中で、スペースの認知力を高めていくのは現実的ではありません。
日々のトレーニングの中で、スペースの認知力を鍛えていきましょう。
スペース認知力は嗅覚やセンスじゃない
- ゴール前のボールがこぼれたところになぜかいつもアイツがいる
- アイツばっかりやけにゴールを演出するアシストが多い
こんな選手を見たことがありませんか?
こういう選手って、「ゴールの嗅覚が鋭い!」とか「サッカーセンスがある!」などと言われます。
でも実はこれ、嗅覚やセンスといった言葉だけで片付けられるものではありません。
良いプレーができる選手というのは、スペースの認知力に長けているのが特徴です。
空いているスペースを見つけてボールをフリーでもらえたり、フリーのスペースにボールを送り込んだりとチャンスを広げることができます。
このスペースを認知する能力は嗅覚やセンスではなく、誰にでも備えられる能力なんです。
スペース認知力とは
スペースを認知できるようになると、攻撃の時には得点に絡むチャンスを増やすことができ、守備の時にはピンチの目を未然に摘み取ることができるようになります。
スペース認知力とはいったい何なのか?
それは「見る力」です。
「ピッチを俯瞰して見る」などとよく言われますが、俯瞰して見るというのは、簡単に言うとピッチを上から見るということです。
ピッチを上から見た状態を頭の中に作るには、周りをよく見て、自分の位置・味方の位置・敵の位置すべての状況を把握する事でもあります。
いきなりすべての状況を把握することは難しいと思うので、まずはターゲットを決めて、そのターゲットの位置を常に把握しながらプレーしてみるといいと思います。
このようなトレーニングしながら「見る力」を育てていけば、スペースの認知力は向上していきます。
ロンドでスペース認知力を向上させる
ロンドを少し工夫して行うと、見る力、スペースの認知力を向上させるトレーニングにすることができます。
人数は3対2、コートの大きさを6メートル四方に設定します。
6メートルのコートを4分割し、オフェンス3人が4分割したスペースに1人ずつ入ります。
この中でパス回しをするのですが、パスを出したオフェンスが空いているスペースに動くようにします。
この時、スペースには1人しか入らないように意識して動いてみましょう。
パスを出した人と同時に、パスが出されなかった人もスペースに移動することができます。
このロンドでうまくパスを回すには、パスの出し手・パスの受け手ともに空きスペースを意識しながら、敵と味方の位置とスペースを常に把握していなくてはいけません。
また、パスをもらうイメージや、パスを出した後のイメージといった、先を読むイメージも大切です。
このロンドは、相手とボールだけでなく、スペースも同時に見るクセを付けることができる、スペースの認知力向上に最適な練習方法なのです。
トレーニングに大切な意識づけ
普段のトレーニングからスペースの認知を高める意識を持っていれば、スペースの認知力をどんどん高めていくことができます。
スペースの認知力が高くなれば、フリーでボールをもらうこともできるようになりますし、瞬時にスペースへ飛び込んで得点に絡むことにもつながります。
スペースの認知力を鍛えられれば、個人だけでなくチーム力も大きく向上させられるでしょう。
普段の練習にちょっとだけアクセントを加えるだけで、認知力を鍛えるためのトレーニングに変わります。
トレーニングに意味を持たせ、意識をもつことが、良いトレーニングをするためには大切です。
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