シンガポールでの対ブラジル戦

ドゥンガ監督率いるブラジル代表、ホビーニョやカカが代表に招集され、若さとベテランが入り混じったブラジル代表。

W杯での失意がすでに過去のものと思わせる、彼らの楽しむ試合運び。その彼らを支えるラテン気質は見ていて痛快だ。

かしこまって、緊張して、結果を考えて萎縮してしまってはやはり観衆を魅了することはできない。

ブラジル人の人生の楽しみ方、サッカーの楽しみ方は試合前のアップで確認することができた。

アップの前のボール回し。ブラジルは浮き球使ったり、DFをおちょくったり、挑戦的なパスを仕掛けたりと多種多彩。

かたや日本代表。淡々とパス回し。とられたら交替。なんだそりゃ。そんなに玉蹴りがおもしろくないのか。そんなことを考えさせられてしまう。

国の情勢を考えれば、ブラジルは日本より貧富の差が激しく、貧困は日本とは比べ物にならない。ブラジルでの生活はつらい事ばかりだ。そんな彼らだからこそ、日々の生活を楽しもうとする。楽しめなければ無様に死ぬだけだ。

そんなお国柄がブラジルのサッカーを支えているのだと伝えてくれた試合だった。

 

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