フリーキックの名手として知られる、元イングランド代表のレジェンド、デビッド・ベッカム。
その端正な顔立ちからモデルとしても活躍していた時期があるのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
イングランド代表として100キャップを達成している数少ない選手の1人です。
正確なクロス、ゴールを直接襲う針の穴を通すようなフリーキックの精度は、見る者を魅了させ続けてきました。
アキレス腱断裂などのケガもありましたが、まだまだサッカー選手として「やれる」と誰もが思っていた2013年に引退を発表しました。
イングランド代表のレジェンド、デビッド・ベッカムの戦績について見てみましょう。
デビッド・ベッカム 基本情報
名前 | デビッド・ベッカム |
---|---|
出身 | イギリス ロンドン出身 |
生年月日 | 1975年5月2日生まれ |
子どもの頃から夢は「サッカー選手」と話していたベッカム。
地元のクラブで頭角を現し、プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドFCからの誘いもあったのですが、「まだ早い」と地元クラブに残留して自身のサッカーに磨きをかけていました。
複数のクラブからオファーを受けながらも、16歳のときに晴れて憧れだったマンチェスター・ユナイテッドFCの練習生として契約しています。
デビッド・ベッカム クラブ実績
マンチェスター・ユナイテッドではプレミアリーグ3連覇をするなど、チームの中心選手として活躍。
ベッカムと言えばフリーキック、という代名詞にもなっているように、FKの精度は目を見張るものがありました。
また遠い位置からのフリーキックでも「何かやってくれるかもしれない」という期待が大きかったですよね。
生粋の点取り屋、というポジションではなく、ゲームの組み立てや味方へのアシストでも勝利に貢献し続けたベッカムは、イングランド代表としても輝かしい成績を収めています。
デビッド・ベッカム経歴 | |
---|---|
1992-93年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 1 |
得点 | 0 |
チームタイトル | FAコミュニティ・シールド |
個人タイトル | – |
1993-94年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 0 |
得点 | 0 |
チームタイトル | FAコミュニティ・シールド |
個人タイトル | – |
1994-95年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | プレストン・ノースエンド |
出場 | 5 |
得点 | 2 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | – |
1994-95年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 10 |
得点 | 1 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | – |
1995-96年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 40 |
得点 | 8 |
チームタイトル | プレミアリーグ FAカップ FAコミュニティ・シールド |
個人タイトル | – |
1996-97年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 49 |
得点 | 12 |
チームタイトル | プレミアリーグ FAコミュニティ・シールド |
個人タイトル | PFA年間最優秀若手選手賞 サー・マット・バスピー賞 PFA年間ベストイレブン |
1997-98年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 50 |
得点 | 11 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | PFA年間ベストイレブン |
1998-99年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 55 |
得点 | 9 |
チームタイトル | プレミアリーグ UEFAチャンピオンズリーグ FAカップ インターコンチネンタルカップ |
個人タイトル | 20世紀の偉大なサッカー選手100人 49位 UEFA年間最優秀選手 PFA年間ベストイレブン |
1999-00 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 48 |
得点 | 8 |
チームタイトル | プレミアリーグ |
個人タイトル | PFA年間ベストイレブン |
2000-01年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 46 |
得点 | 9 |
チームタイトル | プレミアリーグ |
個人タイトル | BBCスポーツ・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー |
2001-02年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 43 |
得点 | 16 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | PFA年間ベストイレブン |
2002-03年 | |
国 | イングランド |
所属クラブ名 | マンチェスター・ユナイテッド |
出場 | 52 |
得点 | 11 |
チームタイトル | プレミアリーグ |
個人タイトル | プレミアリーグ10周年記念ベストイレブン プレミアリーグ10周年記念ベストゴール(1996年8月17日 対ウィンブルドン戦) |
2003-04年 | |
国 | スペイン |
所属クラブ名 | レアル・マドリード |
出場 | 45 |
得点 | 7 |
チームタイトル | スーペル・コパ・デ・エスパーニャ |
個人タイトル | FIFA100 ESPY賞 |
2004-05年 | |
国 | スペイン |
所属クラブ名 | レアル・マドリード |
出場 | 38 |
得点 | 4 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | – |
2005-06年 | |
国 | スペイン |
所属クラブ名 | レアル・マドリード |
出場 | 41 |
得点 | 5 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | – |
2006-07年 | |
国 | スペイン |
所属クラブ名 | レアル・マドリード |
出場 | 31 |
得点 | 4 |
チームタイトル | リーガ・エスパニョーラ |
個人タイトル | – |
2007年 | |
国 | アメリカ |
所属クラブ名 | ロサンゼルス・ギャラクシー |
出場 | 7 |
得点 | 1 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | – |
2008年 | |
国 | アメリカ |
所属クラブ名 | ロサンゼルス・ギャラクシー |
出場 | 25 |
得点 | 5 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | ESPY賞 |
2009年 | |
国 | アメリカ |
所属クラブ名 | ロサンゼルス・ギャラクシー |
出場 | 15 |
得点 | 2 |
チームタイトル | MLSウエスタン・カンファレンス |
個人タイトル | – |
2010年 | |
国 | アメリカ |
所属クラブ名 | ロサンゼルス・ギャラクシー |
出場 | 10 |
得点 | 2 |
チームタイトル | サポーターズ・シールド MLSウエスタン・カンファレンス |
個人タイトル | BBSスポーツ生涯功労賞 |
2011年 | |
国 | アメリカ |
所属クラブ名 | ロサンゼルス・ギャラクシー |
出場 | 30 |
得点 | 2 |
チームタイトル | MLSカップ サポーターズ・シールド MLSウエスタン・カンファレンス |
個人タイトル | – |
2012年 | |
国 | アメリカ |
所属クラブ名 | ロサンゼルス・ギャラクシー |
出場 | 31 |
得点 | 8 |
チームタイトル | MLSカップ |
個人タイトル | – |
2008-09年 | |
国 | イタリア |
所属クラブ名 | ACミラン |
出場 | 20 |
得点 | 2 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | – |
2009-10年 | |
国 | イタリア |
所属クラブ名 | ACミラン |
出場 | 13 |
得点 | 0 |
チームタイトル | – |
個人タイトル | – |
2012-13年 | |
国 | フランス |
所属クラブ名 | パリ・サンジェルマン |
出場 | 14 |
得点 | 0 |
チームタイトル | リーグ・アン |
個人タイトル | – |
通算 | |
出場 | 719試合 |
得点 | 129得点 |
デビッド・ベッカム 代表実績
デビッド・ベッカムがイングランド代表に初召集されたのは1996年。
この年はUEFA欧州選手権1996が地元開催ということもあり、イングランド代表は国民の期待を一身に背負って大会に臨みました。
しかしこの大会では、ドイツ代表とのPKで敗れ準決勝に終わりました。
ベッカムは1998年のFIFAワールドカップフランス大会でベスト16に沈み、自身も退場処分を受けてしまいます。
しかしその後、ベッカムはイングランド代表のキャプテンとしてチームをけん引し、この大会の汚名を返上することに成功しています。
国際大会ではベスト8止まりという状況が続く中、ベッカムは気を吐き、イングランド代表のキャプテンとして結果を残し続けています。
年 | 試合数 | 得点 | 主な試合、タイトルなど |
---|---|---|---|
1996 | 3 | 0 | UEFA EURO 1996 ベスト4 |
1997 | 9 | 0 | |
1998 | 8 | 1 | 1998FIFAワールドカップ ベスト16 |
1999 | 7 | 0 | |
2000 | 10 | 0 | |
2001 | 10 | 5 | |
2002 | 9 | 3 | 2002FIFAワールドカップ ベスト8 |
2003 | 9 | 4 | |
2004 | 12 | 2 | UEFA EURO 2004 ベスト8 |
2005 | 9 | 1 | |
2006 | 8 | 1 | 2006FIFAワールドカップ ベスト8 |
2007 | 5 | 0 | |
2008 | 8 | 0 | |
2009 | 8 | 0 | |
通算成績 | 115 | 17 |
ベッカムのフリーキックはレジェンドの風格
デビッド・ベッカムがフリーキックを蹴るときは、スタジアムやテレビの前のサッカーファン全員がベッカムの右足に注目していました。
静寂に包まれたスタジアムは願いや希望、嫉妬、不安など両チームの思いが複雑に交差する異質な空間。
そんな空間の中で、味方サポーターからは期待を一身に受け、また相手サポーターからはブーイングを受けながらも、それを黙らせるだけの結果を常に出し続けてきたレジェンド。
4か国を渡り歩き、サッカーと常に向き合ってきた男の代名詞でもある美しいクロス。この美しいクロスは今後も伝説として語り継がれていくことでしょう。
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【サッカーレジェンドライブラリー№3】デビッド・ベッカムへのコメント