ブラジルW杯が、24年ぶり4度目となるドイツの優勝で幕を閉じた。

日本代表は2敗1分けの予選敗退となったが、サッカーは終わらない。次のロシアW杯に向けた準備は始まっている。予選敗退を受け各方面で様々な議論がなされているが、結局のところサッカーの裾野の発展とその教育・指導者の質の向上にいきつく。

販売台数1000万台超、23兆5000千億をほこるTOYOTAにおいても、それを支える裾野産業が日本全土に根付いているからこそであり、サッカーにおいても、日本代表23名を支える裾野の拡大は、JFAが目標とする2015年までに世界のベスト8入り、2050年までに日本でW杯開催と優勝に向けて重要なカギとなる。

小学校の「学習指導要領」が2013年より全面的に改訂され、小学校の体育において「サッカー」は「必須」ではなく「選択可能」の運動に変更された。足でボールを扱うサッカーは教えることが困難な運動の一つであり、小学校高学年の90%は「体育が好き」と答えるが、サッカーに関してはなんと半数以上が「嫌い」と答えるのが日本の状況だ。また、指導する担任の先生がサッカー自体が苦手であり、年間980時間ある授業のうち体育は105時間、その中でサッカーを選択すると8時間となるため、教育現場においても8時間のサッカーのために、研究・準備が行えないのがジレンマとなっている。

そういった現況に対処するべく、JFAでは小学校体育サポートプロジェクトを発足し、教員向けの「サッカー指導の教科書」を制作し、サッカーを選択した教員をサポートするべく手引書が完成した。そういった活動はすべてサッカーにおける裾野の拡大を見据えたものであり、それは、同時に教育現場、体育としてのサッカーの指導の境界線を表しているのではないだろうか。こういった状況を踏まえ、日本全国にある少年団・サッカークラブの社会的意義、必要性はますます高まり、並行して係わる人間の質の向上と教育は必須である。

まだまだ、始まったばかりの日本のサッカー。一人一人やるべきことはある。それらを認識し、スポーツで国が豊かになればサッカーに係わる人間として至極幸せである。

 

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