FWの選手にとって「ゴール」は、自らの存在価値と直結するほど大切なものでしょう。サッカーの試合でゴールを決めてこそFWの仕事を果たせると言っても過言ではありません。
FWの選手は決定力を上げるために普段どんな練習をしていますか?
その練習が決定力を上げることに結びついているでしょうか。
サッカーの決定力を上げる方法は色々な練習方法が思い浮かびますが、まず1つ、自分の得意な形のプレーを作るように動いてみましょう。
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ウイングやトップ下でプレーしているガレス・ベイル
まずこちらのガレス・ベイルのゴール、アシスト集の動画を見てみましょう。
左ウイングに起用されているときの得点パターンに注目してみると、ある得点パターンが多いことに気付きます。
左サイドから相手DFの裏を抜けて、1タッチ、もしくは2タッチ目でファーサイドにグラウンダーのシュートを蹴り込んでいます。
自分の得意な形を作れば決定力は上がる!
ベイルのように「得意なシュートパターン」に持って行けると決定力は自然に上がってきます。
器用にあらゆる場面や状況に対応できる技術を磨いていくのも大切ですが、絶対の自信を持って決められる形を自分なりに確立させておくのが大切です。
自分にとっても得意な形で得点チャンスを迎えられれば、落ち着いてゴールを狙えることでしょう。
自分の得意な形を作るためにどう動くか
自分の得意な形でシュートまで持っていくために、その形に持ち込むにはどう動くのかを考えてみましょう。
ただ漠然と「チャンスを待って、偶然その形ができていた」と言う状況に頼っていてはあまり期待ができません。
自分の形を作るための布石として、どう動けば自分の得意な形に持って行けるのか、を考えるのが得策です。
動画のベイルの場合は、中央付近からのカウンターで相手DFラインと並走してゴール前に抜け出しています。
そのためカウンター攻撃を主体とした戦術を敷くチームとの相性が良く、さらに中央の選手がミドルシュートを打てる選手であれば、DF背後のスペースがさらに生まれやすくなるでしょう。
ゴールを決めるための3つのポイント
得点チャンスを生むために、自分の得意な形を作る動きのイメージはできたでしょうか。
そこで自分の得意な形を作るように動けたとしても、ゴールに入れなければ得点とはなりません。決定機を活かすために、3つのポイントを練習で磨いておきましょう。
ボールをジャストミートできているか
決定機を自分で作ったとしても、いざシュートのときにボールをジャストミートできていないとゴールはなかなか決まりません。
ボールを蹴る場所や、足に当てる位置などがいい加減だとシュートの威力も弱くなり、コースを狙うのも難しくなってしまいます。またボールをしっかり見ていない場合も、ボールをジャストミートできない原因の1つです。
シュートをするときにはしっかりボールを見て、正確にボールへコンタクトできるようにクセ付けておきましょう。
シュート体勢は整っているか
いざシュートを打つときに、体勢が崩れてしまったり、ボールが足元に入りすぎてしまっていたりすると、シュートの体勢を作るのが難しくなってしまいます。
動きの中でトラップしてシュートに入るとき、ボールをどこに置くのかこだわってコントロールしましょう。
トラップしたときのボールを置く位置が定まってくると、シュートの体勢がものすごく安定してきますので、決定力を大きく伸ばせるチャンスが増えます。
シュート体勢に入るとき、体幹が安定せず不安定になっている方は、体幹の筋力トレーニングも効果的です。
狙うべきコースを狙っているか
シュートを打つときにGKやDFの位置を確認せず、とりあえず枠内に蹴ればいい、という考え方では決定力アップは望めません。せっかく自分の得意な形を作るために動いたのならば、首を振って周りの状況やゴールの位置を確認しながらプレーするクセを付けましょう。
首を振って周りの状況を確認するスキルは、やろうと思ってすぐに見に付くものではないのかもしれませんが、普段の練習から「少しでも多く実践しよう」という意識が大切です。
シュートコースの意識付けには、こちらで紹介しているような道具が便利ですのでぜひ活用してみてください。
自分のチームの戦術や戦力とプレースタイルを考えてみよう
何気なくボールを追うだけでは、決定力はなかなか上がってくるものではありません。
相手チームは毎試合変わるので、自分のプレースタイルとの相性は出てくるはずですが、自分のチームの戦力や戦術はそうそう変わりません。まず自チームの戦術と、自チームの戦力を理解しておくことで、ゴールを奪いやすい形が見えてきます。
その中で自分が自信を持ってプレーできる形を作っていきましょう。味方を知り、自分を知ることがFWの決定力アップにつながってくるんですよ。