サッカーに限らず、スポーツをする上で欠かせない存在である「審判/レフェリー」。
この審判のことを皆さんはどのくらい知っていますでしょうか?意外と知らないサッカーの審判員について解説していきたいと思います。
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サッカーの審判って1試合何人なの?
サッカーを見たことある人ならわかるかもしれませんが、サッカーの試合は主審1人、副審2人の計3人で行われます。ただし大会によって、第4審判員や追加副審、ビデオ判定員が置かれる場合もあります。
サッカーの審判員は基本的には1試合で3人となります。
サッカーの審判の種類と役割
審判といっても種類があって、それぞれ役割が変わってきます。どの審判がどんな役割をしているのかチェックしてみましょう。
主審
その試合において、競技規則内にある全ての権限を有する審判員です。フィールド内で笛を持っている審判員が主審です。
サッカー中継ではホイッスルを吹き、イエローカードやレッドカードを提示したりと、一番よく目にする審判ですね。
副審
ライン際でフラッグを持っている審判員のことです。アシスタントレフェリーとも呼ばれ、主審の手助けをして、試合を円滑に進めるのがこの副審の役目。
試合中はオフサイドのジャッジをしている場面はもはやお馴染みですよね。でも副審の仕事はこれだけではなく、試合前は選手のスパイクやその他の身に着けているものをチェックする仕事もあります。
第四審判員
選手交代やアディショナルタイムをピッチに伝える等、フィールド外の仕事が中心となるのがこの第四審判員です。
ただし試合中に主審や副審にアクシデントが起きて、続行が不可能になった場合は、この第四審判員が代役を務めます。
追加審判
主にペナルティエリア内の反則やボールがゴールラインを越えたかどうかの判定を行う審判員です。あまり聞きなれない審判ですが、それもそのはず。導入されたのは2019年とごく最近なのです。
動画のJリーグ2019年5月17日「浦和vs湘南線」で起きた判定ミスをきっかけに導入されました。
主審ビデオ判定員
・ビデオ判定員…映像を通して主審のジャッジをアシストする役割の審判員です。
ビデオ判定員は「ゴール判定」以外にも、ペナルティキックの有無、レッドカードのジャッジ等に関係する判断について、主審が「明確な誤審」をした場合に主審に助言をする役割があります。
ただしこれはあくまで「助言」であって、ジャッジの決定権は「主審」にあります。
審判になるには何をすればいいの?特別な資格は?
まずレフェリーには等級があり、「1級審判員」にならなければ、プロの審判員にはなれません。「1級審判員」のほかには「2級」「3級」「4級」とそれぞれ等級が分かれています。
4級審判員
まずは4級審判員から。
各都道府県のサッカー協会が主催する講習を受ければ、誰でも資格を取得できます。
ただし年齢は中学生以上(12歳以上)である必要があります。ただし講習を受ければOK!というものではなく、審判として年ごとに登録をしておかなければなりません。
この等級になると都道府県サッカー協会を構成する支部、地区、市区町村サッカー協会の参加団体、連盟等が主催する試合を担当することができます。
3級審判員
15歳以上の4級取得者で、主審と副審を合わせた審判実績が15試合以上である必要があります。その15試合の中でも主審を8試合、副審を5試合以上(主審、副審どちらも)を経験していなければ資格認定が受けられません。
また3級から筆記試験と体力テストが行われるので、難易度は4級よりかなり高くなります。この等級になると都道府県サッカー協会が主催する試合を担当することができます。(2020年現在で約35000人)
2級審判員
3級取得から2年以上経っており、かつ各都道府県の推薦を受けた人が対象となります。
この等級になると地域サッカー協会が主催する試合を担当することができます。(2020年現在で約3700人)
1級審判員
2級取得後、さらに2年以上経っており、各地域サッカー協会の推薦を受けた人が対象となります。この等級になるとJFAが主催する試合を担当することができます。(2020年現在で224人)
ちなみに1級を取得してもプロの審判員として活動できるわけではありません。プロになるには1級取得後、そこからさらに実績を積み、日本サッカー協会から契約をしてもらう必要があります。
いかがでしたでしょうか?
プロのサッカー選手になることは皆が知っている通りとても難しいですが、1級の審判員になるのもかなり難しいようです。
また1級審判員になったとしても実績ができるまではあまり稼ぎもよくなく、多くの審判員が副業をしながら生計を立てているのが現状のようですね。
ただしプロの審判員になれば、年俸は1000万~2000万円と、選手と変わらないくらい高年俸だそうなので、こちらも夢のある仕事です。
サッカーが一番間近で見られ、しかも高額な年俸も約束されているプロの審判員。大のサッカーファンにしてみれば、ものすごく夢のある職業ですね。