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サッカーボールの機械縫いと手縫いの違いを解説

サッカーボールを購入しようとスポーツ用品店に足を運んでみると、同じサッカーボールでも2000円代で購入できるお値打ちなものから5000円を超えるようなちょっと高額なものまで。

商品の説明を読んでみると何やら「機械縫い」や「手縫い」などと書かれているんですが、その違いとは一体何なんでしょうか。

ここではサッカーボールの機械縫いと手縫いの違いについて解説していきます。

2000円代で購入できるお値打ちなボールは機械縫い

スポーツ店で見かける2000円代で購入できるお値打ちなボール。こちらは説明を読んでみると「機械縫い」であることが多いのに気付くでしょう。

もちろんセール品やB品の場合は除外しますが、一般的には機械縫いのボールの方が安くなります。

サッカーのことをあまり知らない方が見れば、その見た目は全くと言っていいほど変わりません。
そして触ってみた質感やサイズ、重さなどもほぼ同じで、何がこの値段さを生み出しているのか疑問に思う方もいるはずです。

5000円前後するやや高額なボールは手縫い

「手縫い」のボールは、機械縫いと比較すると値段が高めです。機械縫いの倍近くする、手縫いのサッカーボールも珍しくありません。

当然のことながら、それぞれの見た目の違いはほとんどありません。

お金を払う消費者としては、できれば安いサッカーボールを購入したい。
でも安いボールって手縫いのボールとどこかが違うんじゃないか?

と心配になってしまうのではないでしょうか。

手縫いのボールと機械縫いボールの違い

手縫いのボールと機械縫いのボールでは、それぞれ何が違うのかを見ていきましょう。

サッカーボールは五角形や六角形の革のパネルがそれぞれ縫い合わされて作られています。

その縫い方が手で塗ってあるものが「手縫い」。機械(ミシン)で縫われてあるものが「機械縫い」という違いがあるんです。

サッカーボールに使われる革製のパネルにも厚みがあって、手縫いと比べると機械縫いの方がパネルを薄くしなければ糸が通りません。

また縫い合わせる糸の太さも機械縫いの方が細くなります。

手縫いの方が丈夫な革(パネル)が使用でき、縫い合わせる糸も太いためボールの耐久性が高いと言えるのです。

機械縫いのボールは公式試合で使えない

丈夫でお値段が高い手縫い。やや素材が弱くお値段が手ごろな機会縫い。
実はこれらの違いだけでなく、ルールでもきちんと線引きがされているのが特徴です。

サッカーボールには公式試合に使用できる「公認球」というものがあり、公認球には「ミシン縫いのものは対象外」と規則に書かれています。

ということは機械縫いのボールは、公式試合では使えないのです。

サッカーの試合中にはシュートしたりゴールバーに直撃したりと、激しい使い方がされますよね。そこでボールの強度が低い機械縫いでは、摩擦や変形を起こしてしまって、ボールの品質維持が難しくなってしまいます。

そのため公認球には機械縫いのボールが認められていないんですね。

1万円を超える高額ボール!サーマルボンディング

手縫いと機械縫い以外にも、実はサーマルボンディングと呼ばれる、熱でパネルを接合している「サーマルボンディング」というボールもあります。

国際試合やプロの試合ではこちらのサーマルボンディングのボールが使われています。手縫いよりも耐久性が高く、縫い目が無いため水や砂などの異物が侵入しにくいというメリットがあります。

また手縫いや機械縫いだと、パネル部分と縫い目の部分で微妙な違いが出てしまい、完全に均一に力がかかるとは言い切れません。
対してサーマルボンディングでは縫い目がないため、より均一に力がかかるようになっているという特徴があるんですね。

ただこちらのサーマルボンディングのサッカーボールは、1個で10000円以上。20000円近くするボールもあります。

ボールに対して強いこだわりがある方は、こちらのサーマルボンディングのボールも選択肢の1つと言えます。

練習用のボールなら機械縫いでも大丈夫

練習用としてしか使わない、とりあえず手っ取り早くお値打ちなサッカーボールが欲しい、と言う方は機械縫いのサッカーボールでも大丈夫です。

ただ手縫いに比べると耐久力が低くなりますので、買い替えのタイミングは早くなってくるでしょう。

この耐久力の違いも、アスファルトの上で使うのか、芝や土の上で使うのか、また練習頻度も週1回なのかほぼ毎日なのか、これらの条件で大きく変わってきてしまいます。

とは言え機械縫いのボールもサッカーボールであることに変わりはありませんので、サッカーの練習用と割り切ってしまえば、じゅうぶん実用に耐えてくれます。

サッカーで高みを目指すなら手縫いかサーマルボンディング

機械縫いでもサッカーボールとしての使用は問題ありませんが、やはり検定球として認められないのは一番のデメリットになります。

公式試合に出て勝利を目指す、真剣にサッカーに取り組みたい、という方にはやはり手縫いかサーマルボンディングのサッカーボールがおすすめです。

手縫いと機械縫い!あなたはどっちを選ぶ?

ここでは主に手縫いと機械縫いの値段の違いや、その理由などをまとめてみました。

値段はちょっと高額になっても、丈夫で公式試合で使える手縫いのサッカーボールを選びますか?それとも値段は安いけれど、公式試合で使えない機械縫いのサッカーボールを選びますか?