サッカーの試合を見ているとサポーターが一丸となって声を出し、応援歌を歌っているところを見たことがありますよね。
あの応援歌は日本代表の試合でも歌われていますし、各Jリーグのクラブの応援でも使われているんです。
サッカーの試合で耳にする応援歌を「チャント」と言うのですが、どんな種類があるのでしょうか。
このチャントについて見ていきたいと思います。
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チャントの意味って何?
そもそもチャントとは英語で chant という表記で「唱和」とか「詠唱」という意味合いを持ちます。
チームを応援するフレーズをスタジアムのサポーターみんなで唱和することで、チャントと呼ばれるようになったのでしょう。
サッカーの応援歌(チャント):エンターテイナー
動画の1分00秒からの「エンターテイナー」のメロディは、チャントのことを全く知らない人でも一度は耳にした経験があるでしょう。
北海道コンサドーレ札幌の「スティング」も同じ曲。北海道コンサドーレ札幌のチャントはものすごい声量と迫力で、Jリーグナンバーワンとの呼び声も高いチャントです。
このスティングとエンターテイナーは同一の曲ですが、1973年にアカデミー賞を受賞した「スティング」という映画のテーマ曲として使われたことから、北海道コンサドーレ札幌のチャントではこちらの名前になりました。
ちなみに原曲はスコット・ジョプリンのジ・エンターテイナーという楽曲です。
サッカーの応援歌(チャント):バモス日本
「オー、バモ日本ー」という掛け声で有名なチャントがこちらのバモス日本。
バモスとはスペイン語で、さぁ行こう!というポジティブな意味が込められています。
歌詞は
オー バモニッポン ニッポン ニッポン バモニッポン
(ハイ! ハイ! ハイハイハイハイ!)
この歌詞を繰り返すだけ、という非常に簡単なチャント。前向きな歌詞と覚えやすいリズムなので一度聞けばすぐに使えますよ。
サッカーの応援歌(チャント):アイーダ
こちらのアイーダは、タイトルを見てもあまり馴染みがないかもしれませんが、聞けばすぐに分かる馴染みの深い曲です。アイーダは、凱旋行進曲というオペラの曲が元になっています。
歌詞は無く「オー」の掛け声を曲に合わせて歌うチャントなので、曲さえ知っていればすぐに歌えるチャントです。
サッカーの応援歌(チャント):日本コール
「日本! パン パン パン」
と日本というコールに手拍子を組み合わせたチャント。
こちらも定番中の定番で、歌詞もリズムも覚えやすいのが特徴です。
例えサッカーの応援を全く知らなくても、チャントを1回でも聞けばすぐに覚えられますよね。
サッカーの応援歌(チャント):日本オーレ
サッカーのチャントの中でも手拍子と太鼓のリズムに合わせて「日本オーレー!」という歌詞を乗せて歌う応援歌です。
歌詞も
日本オーレー 日本オーレー 日本オーレー オーレー
と非常に簡単なので、リズムに乗って覚えやすいチャントです。
日本代表を応援するときの定番となっていますので、ぜひ日本代表の国際試合ではこの日本オーレを覚えておきたいですね。
そのクラブ独自のチャントもある!
エンターテイナーやバモス、アイーダは、日本代表だけでなく各クラブでも使われているお馴染みの応援歌ですが、Jリーグの各クラブ独自のチャントももちろんあります。
サポーターにとってはぜひ覚えておきたいものですよね。ここでは代表的なチャントを3つ紹介したいと思います。
サンフレッチェ広島:ヒロシマナイト
サンフレッチェ広島の定番のチャントがこちらのHiroshima Night(ヒロシマナイト)です。
曲をよーく聞いてみると原曲はSaturday night。元々は1970年代のイギリスで生まれたのが元々なんです。
さあ行こうぜ! どこまでも
走りだせ! 走りだせ!
輝け 俺達の誇り ひろしま ひろしま
オオオーッオー オ・オ・オーッ・オー
ベガルタ仙台:スタンディング・センダイ
2003年に氣志團がリリースした楽曲「スウィンギン・ニッポン」の歌詞を変えて、ベガルタ仙台がチャントとして使用して生まれたスウィンギン仙台。
そしてあの東日本大震災を皮切りに、氣志團の綾小路翔がチャントをそのまま逆カバー。「スタンディング・センダイ」(立ち上がれ、仙台)が配信される運びになりました。
そしてツイッターなどで大反響を呼び、ついにベガルタ仙台のフロントまでをも動かします。正式に氣志團へのオファーがベガルタ仙台から入り、ベガルタ仙台サポーターの前でのパフォーマンスが実現した、という逸話があります。
STANDIN’ STANDIN’ SENDAI FOREVER
きっかけはお前のゴール
杜の都から世界中を照らせよ
拳を握って戦う仲間達よ(Yes SENDAI!)STANDIN’ STANDIN’ SENDAI FOREVER
ヒーローになる時それは今
震えるぞハート! 燃え尽きる程ヒート!
俺たちのセンダイ オーオオー!
ヴィッセル神戸:神戸讃歌
阪神淡路大震災に見舞われ、甚大な被害を出した神戸。
くしくも1995年1月1日にヴィッセル神戸としてスタートし、初日の練習日が1995年1月17日。そう、あの阪神大震災の日だったんです。
神戸復興への願い、ヴィッセル神戸躍進への願いがこの歌詞に込められています。
最後の「命ある限り 神戸を愛したい」のフレーズは、心に突き刺さるものがありますね。
俺たちのこの街に お前が生まれたあの日
どんなことがあっても 忘れはしない
共に傷つき 共に立ち上がり
これからもずっと 歩んでゆこう
美しき港町 俺たちは守りたい
命ある限り 神戸を愛したい
他にも各クラブ独自のチャントもありますので、ぜひ他のクラブのチャントも探してみてくださいね。
チャントを覚えてサッカーを応援しよう!
スタジアム全体が一体となって奏でるチャントは、選手たちだけでなくスタジアムの雰囲気を一変させるほどの力を持っていると信じています。
ぜひチャントを覚えてスタジアムとの一体感を味わいながら、楽しいサッカー観戦をお送りください!