スポーツのテレビ中継やサッカーの試合を見ていると「あの選手はフィジカルが弱い」とか「フィジカルで負けた」、「フィジカルが足りない」などといった言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
フィジカルとは、簡単に言ってしまえば、「筋力」です。
サッカーにおけるフィジカルという言葉は「身体の強さ」と言えばわかりやすいでしょうか。
フィジカルを鍛える、となると筋力トレーニングを想像して「プロの世界ならわかるけど……まだ子供でしょ」と思ってしまう方もいるでしょう。
今回はジュニアサッカーとフィジカルトレーニングの必要性についてまとめてみました。
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フィジカルトレーニングとは?
冒頭でも書いたように、「フィジカル=筋力」を指します。
フィジカルトレーニングとは、肉体能力の維持や強化、健康保持などを目的とした肉体的な運動の総称です。
フィジカルトレーニングはセルフケアのひとつで、筋力やスポーツスキルの習得などを目的としてなされます。
持久力を鍛えたり、筋肉をスムーズに動かすためのスキルを身につけたりすることで、スポーツをする上での競技力向上にとても大切です。
フィジカルトレーニングはダイエットにも効果的で、短い時間で理想の体を手に入れることができるのは有名なお話ですね。
フィジカルを鍛えることで鍛えられるメンタル
フィジカルはメンタル(精神・心)の反対語で用いられている言葉です。
このメンタル(精神面)は、サッカーや他のスポーツでも、とても大切だと言われていますよね。
「メンタルを鍛えるならフィジカルから!」と言われるくらい、フィジカルトレーニングはメンタルを鍛えます。
なぜならば、きついフィジカルトレーニングを行うことによって「根性」も同時に鍛えられるからです。
つまり、フィジカルとメンタルは「2つ合わせて1つ」と考えることもでき、フィジカルが上がるとメンタルも鍛えられ、プレー中の判断力も上がります。
フィジカルトレーニングをすることで、感情を自分で上手くコントロールできるようになったり、気持ちの切り替えが早くなったりと、精神面に及ぼすメリットもたくさんあるのです。
フィジカルを鍛えるとサッカーにどんなメリットがあるの?
フィジカルが強いと言われる選手は共通して「体幹」が安定していると言われます。
「体幹」を鍛えると姿勢や体重移動など、すべての運動能力に変化が起きてきます。
サッカーで大切な「瞬発力」や「当たり負けしない身体」、「ブレない身体」は体幹が関係しています。
身体と身体をぶつけ合うサッカーの試合中に、相手との競合いで負けなければボールのキープ力が高くなるでしょう。
つまりフィジカルを鍛えるという事は、サッカーのいろいろな場面で優位に立てるようになるということです。
体幹を鍛えて身体のバランスか安定すれば、サッカーの練習や試合での怪我の防止にも役立ちます。
フィジカル強化は幼少期の外遊びが大きなカギになる?
成長期であるジュニア時代の子供たちにとって、負荷のかかるトレーニングや行き過ぎた練習は、疲労や重大な怪我の原因にもなり逆効果になってしまうことがあります。
サッカー大国で有名なブラジルやアルゼンチンのサッカー選手のフィジカルは、実は子供の頃からの「外遊び」から作られていると言われているんです。
現代の日本の子供たちはというと、幼少期から外で遊ぶ子が減少し、自然に身につくべき体の動かし方が身についていない子も多くいます。
サッカーをする上で大切な「身体の動かし方」や「ボールを扱う」といった基本となる「土台」がないことが、海外の選手たちとの差になっているのかもしれません。
子供のフィジカルを鍛える外遊び
幼少期から楽しみながら身体の動きを身につけて「土台」づくりをしっかり行っていると、成長するにつれ自分の身体を思い通りに動かすことができるようになりやすくなります。
子供の間にフィジカルを鍛えたい!
そう思ったときには、大人と同じようなトレーニングをすることよりも、積極的に外遊びをしていくといいんですね。
今では「危険だ」とされて遊具などが使えない公園、そもそも遊具がおいてない公園なども増えてきました。
大人の事情もあるのでしょうが、木に登ったり崖を登ったりと、小さな頃からの外遊びは子供のフィジカルにとってはものすごく大切です。
「フィジカルトレーニング」と聞くと、ジムなどでウエイトをしたり、特別な道具を使って取り組むのを想像してしまいます。
しかし子供のフィジカルを鍛えるためには外遊びが一番いい方法なのかもしれません。