子供にサッカーをやらせたい!
子供がサッカーをやりたいと言い出した…。
親の立場からすると、スポーツ少年団かクラブチームか、どこでサッカーをやらせるかで迷うところではないでしょうか。
ひと昔前なら、サッカーをするなら地域のスポーツ少年団が主流でした。
今のスポーツ少年団は育成に力を入れているところが多く、レベルの高い少年団やプロ選手を輩出しているところもたくさんあります。
サッカーでプロを目指すならクラブチーム!
楽しくサッカーをしたいならスポーツ少年団!
などとは言い切れなくなってきています。
しかし、地域のスポーツ少年団とクラブチームでは、費用面でも親の関わり方にも大きな違いがあるのをご存知ですか?
それでは、クラブチームとスポーツ少年団の違いを見ていきましょう。
スポーツ少年団とクラブチームの違い
スポーツ少年団とは、スポーツの楽しさを教えるところから始まり、次第に競技性へと繋げていく場所です。
チームは地域や学区で仕切られているので、同じ学校や近所の子が多く集まる傾向にあります。
クラブチームとは競技のレベルアップを目的としていて、勝負を優先します。
チームの仲間も県外や市外といった遠方から集まってきますので、学区などは関係なく友達の輪が広がります。
スポーツ少年団とクラブチームの費用面の違い
スポーツ少年団とクラブチームには、チームとしての方向性や環境が異なることによる、金銭的な負担や親の関わり方に大きな違いがあります。
スポーツ少年団
スポーツ少年団は非営利で運営されています。
また、市や町のサッカー協会から補助金が出ている所が多いので、月謝はリーズナブルなところが多いです。
月謝以外の部分では、公式戦に出るためのユニフォームやチームジャージなどの購入費があります。
どんどん成長する子供に合わせて購入していくのは大変ですが、チームによっては、ユニホームは団持ち、チームジャージを揃えないところもあります。
クラブチーム
クラブチームは基本的に営利で活動しています。
なので、少年団に比べて月謝が高く設定されているところがほとんどです。
月謝以外の部分では、クラブで決められたユニフォーム、練習着やジャージ、バックの購入などに加え、施設費や大会参加費、遠征や合宿もたくさんあります。
月謝とは別にその都度お金がかかってくる部分が多いので、金銭面ではスポーツ少年団よりも負担が大きくなることが多いです。
スポーツ少年団とクラブチームの親の関わり方の違い
スポーツ少年団
スポーツ少年団は親の負担が多いことでも知られています。
少年団にもよりますが、基本的には入団している子供の親が育成会などを結成して成り立っている団が多いです。
そして指導者も「パパコーチ」と呼ばれている、入団生の親の中からサッカー経験者のパパが指導者になっているチームがほとんどです。
またスポーツ少年団ではパパの指導者としての協力だけでなく、ママの協力も重要になってきます。
練習や試合会場への送迎、お茶当番や、試合で子供たちが使用するテントやイスなどを運ぶ荷物当番、練習で借りた施設のトイレ掃除当番など、仕事は盛りだくさんです。
クラブチーム
一方クラブチームでは、送迎や個人的な応援以外は、面倒なお茶当番や送迎当番等の割り当てもほとんどないところが多いです。
送迎に関しても、遠征や遠方の試合会場などの送迎には、チームバスで移動をするところがほとんどです。
親さん自身の負担を考えるのであれば、クラブチームのほうが負担が少なくなります。
土日の休みや連休について
スポーツ少年団、クラブチームにかかわらず、どこかのサッカーチームに所属させたいと思った段階で、週末のお休みはほぼ全てスポーツに捧げることになります。
なので、土日や祝日の家族のレジャーは完全にではないでしょうが、不可能になってしまうことも覚悟しなければなりません。
サッカーに関わらず、子供にスポーツをさせるということは他の競技にしても同様です。
ですが、チームの予定表を確認しながらレジャーを楽しんだり、スポーツをしていても上手に出かけている家庭はたくさんあります。
よりよい選択をするために
今回はサッカーにおけるスポーツ少年団とクラブチームの金銭面や親の負担に焦点をあててお話ししました。
どちらにも良い面と悪い面があり、どちらがいいかはそれぞれの置かれた環境によって違うと思います。
今回お話ししたことがすべてではなく、スポーツ少年団でもクラブチームに近い活動をしていることろもありますし、その逆もあります。
大切なのは、「どの選択が子供にとって一番いいのかを考えて子供と話し合う事」だと思います。
自地域のスポーツ少年団とクラブチームがそれぞれどんな活動をしているのか?
親の負担はどれだけあるのか?
それらをしっかりと見極めるためにも、体験練習会などに参加することも大切です。
子供にも親にも負担がかからず、適度なサポートができる環境で、子供が心からサッカーを楽しめる場所に出会えるといいですね。