これからサッカーを始めようとする時、まず悩むのが「チーム選び」ではないでしょうか?
ジュニアサッカー(U-12)などのチーム活動においては、「スポーツ少年団」として活動する組織と「クラブチーム」として活動する組織があります。
これらの団体は、どちらも小学生を対象とした「少年サッカーのチーム」であることは同じです。
しかしこれらの団体は、チーム活動において様々な違いがあります。
スポーツ少年団とクラブチームには、いったいどのような違いがあるのでしょうか?
それぞれの違いやメリットとデメリットなどを比べてみたいと思います。
スポーツ少年団のメリットとは?
スポーツ少年団とは、一般的に保護者が主体となって運営しているチームです。
スポーツ少年団と聞くと、ボランティア活動や当番制があることから、保護者からは「スポーツ少年団って大変だなぁ」と思われがちです。
しかし地域と密着しているため、地元ならではのイベントを企画したり、同じ小学校に通う仲間と一緒にサッカーができたりと、子供にとっては嬉しいことも多くあります。
保護者にとっても、普段繋がりのない人と交流の輪が広がり、みんなで協力してチームを盛り上げていく達成感や仲間意識も生まれます。
練習場所も地元小学校のグラウンドなどを使っているところが多く、比較的通いやすいと言えるでしょう。
そしてなんといってもスポーツ少年団は、市区町村などから補助金が出ていることもあり、月謝が安価なんですよね。
スポーツ少年団にはこんなにたくさんのメリットがあります。
スポーツ少年団のデメリットとは?
続いてスポーツ少年団のデメリットを見てみましょう。
子供のために保護者が運営を企画し、学校組織などのように持ち回りで役員をこなしたり、コーチスタッフも、ほとんどがボランティアです。
サッカー経験者のお父さんが、コーチを務めることも多いですし、大会での審判なども保護者の協力で行うケースが非常に多いです。
また普段の練習や、大会などへ参加する場合は、送迎当番、器具当番、お茶当番など、保護者間で当番制を設けいるチームがほとんどでしょう。
保護者が運営のサポートに回り、チームが円滑に活動できるようにしているのです。
これらのことを踏まえると、子供がスポーツ少年団に所属するということは、保護者の協力なしでは難しいと言えます。
保護者がお手伝いをしなければならないということが、スポーツ少年団のデメリットと言えるでしょう。
クラブチームのメリットとは?
クラブチームとは、スポーツ(サッカー)を専門的に運営する組織団体です。
この組織団体は、ジュニアサッカー(小学生)に限らず、ジュニアユース(中学生)、ユース(高校生)、さらには社会人にもチームがあるなど、幅広く活動しています。
Jリーグ下部組織なども、このクラブチームにあたります。
クラブチームのメリットは保護者の当番制が無いところが多く、仮にあったとしても保護者の負担は非常に少ないところが多いです。
そしてなんと言ってもボランティアでやっているお父さんコーチとは違い、資格を持った専属のコーチが揃っています。
サッカーに関する専門的な指導方法や豊富な知識、練習環境は、スポーツ少年団より恵まれていると言えるでしょう。
チームによっては、セレクションなどの開催によって選抜された選手で揃えられています。
そのためレベルの高い環境の中で、専門的にサッカーを学べることが大きなメリットでもあります。
クラブチームのデメリットとは?
クラブチームはスタッフが豊富で、親が運営に関わらなくてもいいのですが、逆に運営はクラブチーム側が管理を行います。
そのため指導方針や、担当スタッフ、コーチなどの配置や、選手起用方法などに保護者が介入することは一切できません。
月謝についても組織運営のため、スポーツ少年団に比べると高く設定されています。
他にも大会へ参加する際には、遠征費などが月謝とは別にかかったり、年会費、協力会費など、団体によっては、様々な会費がかかる場合があります。
またスポーツ少年団ほど数が多くないので、家から離れたところにあるクラブチームでは、練習などに通うのが大変になってしまいます。
サッカーに関してもっと専門的な練習を受けたいと思ったとき、こうしたデメリットには目をつぶらなければならなくなります。
スポーツ少年団とクラブチームのそれぞれの違いを理解する
いかがでしたでしょうか?
スポーツ少年団とクラブチームの違いがわかりましたか?
それぞれチーム活動や親の関わり方などに違いがありましたね。
これからサッカーを始めようとチーム選びで悩んでいる子、現在のチームで頑張って行こうと思っている子、またはチーム移籍を考えている子。
みなさんそれぞれの関わり方は違いますが、一番自分にあった環境を見つけてサッカーができるといいですね。
また、大なり小なり必ず親のサポートというのは必要です。
よりよいサポートができるよう、少しでも多くの知識を身に付けておけるといいですね。