大きくサイドチェンジをしたり、カウンターへ転じる際に前線に大きくボールを出したりするときに必要となるキックがロングパスです。
このロングパスを出すためには高く、しかも遠くへ飛ばさなければなりません。
ロングパスが安定して蹴れるようになれば、攻撃の幅が大きく広がってくるでしょう。
ここではロングパスを高く、遠くに飛ばす蹴り方とそのコツについて見ていきたいと思います。
ロングパスのポイントはバックスピン
ロングパスを出すときのポイントは、ボールにかけるバックスピンです。バックスピンがかかると、ボールに揚力という浮き上がろうとする力がかかります。
バックスピンがかかると、ボールが上へ上へと高い軌道でぐんぐん伸びていくようなボールが出ます。
シュートと長いパスを出すボールは違う
シュートは強く早いボールを蹴るため、力をボールの飛んでいく方向に効率よく伝える必要があります。
そのためボールの中心に向けて、インステップキックで押し出すように蹴っていきます。しかしインステップキックでは、ボールに回転がかりにくくなってしまうため、高く長い距離を飛ばすロングパスには向いていません。
長いパスを出すためには強く蹴るよりも、ボールを浮かせてバックスピンをかけるように蹴ることを意識しなければいけません。
ボールの下をカットするように蹴るのがコツ
高く、遠くへロングパスを出すためには、ボールの下側をカットするようにキックしていきましょう。
これでボールの中心よりも下側に力がかかりますので、バックスピンが増えて伸びるボールが蹴れます。ボールの下を足が抜けていくようなイメージで蹴ってみましょう。
ロングパスはインフロントで！
ロングパスのときには、インフロントで蹴るようにしましょう。
この蹴り方さえ覚えれば、遠くに、しかも高くロングパスが出せるようになりますよ。
インフロントキックのコツは、足の親指の付け根でボールを蹴るようにすると上手くいきます。
攻め込まれているときに大きく前に出したり、空いたスペースに大きくフィードしたりなど、ロングパスが安定して出せるようになると戦術の幅が大きく広がる可能性があります。
蹴った後を大きく取ると回転が減る？
ロングパスを蹴るときにひとつだけ注意したいポイントがあります。
バックスピンを強くかけようと意識すると、ボールを蹴った後の動きを大きくとってしまいがちです。
力を前に前に、という意識があるのかもしれませんが、こうすると力がボールの下側から中心に向かってかかりやすくなります。するとスピン量が足りなくなってしまい、ボールが落ちやすくなってしまうんです。
自分の足を地面とボールの間に打ち込むように鋭く動かしてみてください。
ロングパスの精度がぐぐっとアップしてくるはずですよ。
ロングパスの蹴り方とポイントを押さえたら、あとは練習あるのみ。ぜひロングパスの蹴り方をお試しください。