サッカーでは、試合中に「イエローカード」や「レッドカード」などのカードが用いられることは皆さんご存じでしょう。
しかし実はサッカーの試合ではイエローカードとレッドカード以外にも、もう1枚別のカードがあるのです。それは緑の「グリーンカード」というものです。
改めてサッカーで用いられる各カードの意味も含めて、「グリーンカード」とはどんな意味のカードなのか、どういう場合に用いられるカードなのかをみていきたいと思います。
イエローカードとレッドカードの意味とは!?
一般的に反則行為や危険な行為などを行った際、選手や監督などに対して、注意や警告を意味する「イエローカード」があります。
これに対して、著しく不正な行為、乱暴な行為など、悪質なプレーを行った場合、一発退場を意味する「レッドカード」があります。
同じ試合の中で、同じ選手が2回イエローカードをもらうと、レッドカードと同等の意味を持ち退場処分になってしまいます。
こうしたカードはなぜ必要なの?
サッカーに限らずスポーツを行う上では、決められたルールの中で行われます。
しかし、ワールドカップなどのような全世界で行われる試合では、国籍の違いや、言語の違いでレフェリーの言葉が通じない、という事態が起こってしまいます。
そのため選手はもちろん、観客やテレビ中継の視聴者にもわかりやすく示されるように、カードが用いられています。
緑の「グリーンカードとは?」
「イエローカード、レッドカード」の他に、近年「グリーンカード」というカードが用いられるようになりました。
警告や罰則などに用いられるネガティブなカードとは反対の意味を持ち、“良い行動”をした時に用いられるポジティブなカードとして活用されています。
具体的には、ファウルをしてしまった際の自己申告や、怪我をした選手への思いやりなどがあります。
フェアプレー精神で!
この「グリーンカード」は、国際試合やJリーグの試合ではまず見ることはありませんが、U12年代以下の試合においては、このグリーンカードを積極的に活用していこうと奨励されています。
幼少期では、やってはいけないことへの指導のため、イエローカードやレッドカードの警告の類はもちろん必要です。しかし逆に良い行動、思いやりのある行動ができた選手には、このグリーンカードを提示します。
フェアプレーに対するリスペクトや感謝、という意味が込められています。サッカーという競技を通じて、良い選手や良いチームを作っていこうという狙いなのでしょう。
「グリーンカード」は、このようなフェアプレー精神を推進する目的で導入されています。
素敵な行動にはフェアプレーをありがとう! と、大人から子供たちへ気持ちを伝えたいものですね。