サッカーは低年齢からできるスポーツで、ボールを使った遊びなど練習メニューに工夫を凝らしているチームも多いと思います。
なぜなら小さな子供は楽しくないとすぐに飽きてしまうから、なんですよね。
そこで遊びの延長としてサッカーに必要な技術や視野が身につく「しっぽ鬼」をぜひトレーニングに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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しっぽ鬼とは?
しっぽ鬼という遊びは、ズボンに「しっぽ」に見立てた細い布を挟み込み、その制限時間までしっぽを取られないように逃げ回るというものです。
2チームに分かれて、お互いのしっぽを取り合い最終的に相手のしっぽをたくさん取ったほうが勝ち、というルールです。
ただこのしっぽ鬼は遊びとして行われることが多いので、厳格なルールというよりはバランスを調整しながら行われるケースが多い遊びです。
このしっぽ鬼をサッカーの練習に取り入れてしまおうというものですが、果たしてどんな効果があるのでしょうか。
サッカートレーニングの一環としてのしっぽ鬼ルール
サッカーのトレーニングとして行う場合、まずコートの広さを決めます。
人数によってコートに広さは調整していきましょう。
まずA組、B組に分かれて、それぞれのチームが全員コート内に入ります。
制限時間を設けて相手チームのしっぽを数多く取ったほうが勝ちです。
このときしっぽを取られた人はコートの外へ出ます。
足が速いだけでは相手に囲まれてしっぽを取られてしまいますし、足が遅くても仲間とコミュニケーションを取って相手を追い込んでいく動きもできます。
しかも楽しみながら体力も付くという嬉しいメリットもあります。
しっぽ鬼で身に付く身のこなし
しっぽ鬼では相手に自分のしっぽを取られないように動かなければなりません。
背中側にしっぽがついているので、取られないように相手に対して正面を向かなければならず、逃げるときも直線的に走って逃げるだけでなく、サイドステップやターン、切り返しなどたくさんの動作を必要とします。
自然とサッカーで重要なステップも身に付きますので、身のこなしが遊びを通じて体感できます。
しっぽ鬼で身に付く視野
しっぽ鬼では1対1の状況なら正面さえ向いていればしっぽは取られません。
ただそこへ相手がもう一人しっぽを狙ってきたら、状況はたちまち不利になります。
1対複数という状況を作らないために、自分がどこへ逃げればいいのか、また逆に相手のしっぽを取るためにどうやって複数対1の状況を作ればいいのか、という視野が鍛えられます。
サッカーに置いて動きながら視野を確保するという非常に大切な技術が、このしっぽ鬼を通じて鍛えられるんですね。
しっぽ鬼で身に付くプレス感覚
しっぽ鬼では相手チームのしっぽを取るためにプレスをかけるような動きをしていきます。
近づかなければしっぽは取れないので、相手の動きを見ながら、背後を取れるように間合いを取ります。
そして相手の動きを制限するように自然と位置取りも考えるようになり、決められたコートの隅へ追いやるように動きます。
そう、サッカーのプレスと同じような感覚が身に付くんです。
トレーニングの一環としてウォーミングアップにも!
しっぽ鬼は何も小さな子供を飽きさせないだけのサッカートレーニングではありません。
ある程度学年が大きくなっても相当な体力を使いますし、視野の広さ、仲間との連携など多くの要素を必要とされるんです。
この「しっぽ鬼」をサッカートレーニングの一環でとして、ぜひウォーミングアップなどに取り入れてみてはいかがでしょうか?