サッカーが今よりもっと上手くなる!
そんな練習の取り組み方があったら知りたくありませんか?
サッカーが上手くなるための練習の方法は、選手だけでなく、指導者も練習に対する意識が常に同じベクトルを向いていなければなりません。
練習の取り組み方に対する考え方を、指導者を含むチーム全員の共通認識に変えて、サッカーの練習を今よりもっと意義あるものに変えていきましょう。
量より質?質より量?
サッカーが上手くなるためには、量より質の練習を求めた方がいいのでしょうか。
それとも質より量を求めた方がいいのでしょうか。
おそらくほとんどの指導者・選手ともに「量より質である」と答えるでしょう。
ただ本当に量より質を重視して練習ができていますか?
そのための工夫はできているでしょうか?
「練習の質が大事だぞ!」と怒鳴っているだけの指導者ではいけませんし、与えられたタスクを淡々とこなすだけの選手も物足りません。
量よりも質を重視した場合、一体何をすればいいのか見てみましょう。
目の前の練習に100%の力で取り組もう
練習の質を高めるためには、目の前の練習に100%の全力で取り組みましょう。
言われた練習メニューを淡々とこなすだけでは、練習の質は向上してきません。
サッカーが上手くなるための練習は、試合を意識しつつ練習の意図を理解しながら取り組むのがポイントです。
練習メニューの中で、この練習の課題は何なのか?何のための練習をしているのか?これらを理解しながら与えられた課題をクリアしていくようにする必要があります。
しかし実際は、これがなかなかできていないのが現状です。
長い長い1日の練習。
次の練習があるから全力で集中してしまうと持ちません。
シュート練習一つとっても、100%全力でシュートを決めに行く姿勢はあまり見られません。
なぜなら量を重視した練習をしているところが多く、「次がある」と考えてしまうのも1つの原因でしょう。
選手が100%で練習に臨むために指導者ができることは?
選手たちが「全力で今の練習をすると、1日持たないから大人しく練習をする」という意識を持たせてしまっているのは、紛れもなく指導者です。
特に日本のスポーツでは、練習を長い時間やることが美徳のように感じられています。
これは美徳でもなんでもなく「今日はたくさん練習したな!」というただの自己満足です。
長い練習をさせるのが指導者の役割ではありません。
選手が目の前の課題を、100%の力を出し切って取り組めるように、サポートするのが指導者の腕の見せ所です。
そのためには練習の課題を明確にさせる、常に意識すべきところを指示して徹底させる、そして選手が全力が出し切れるようにコンディションを整えてあげる、この3つが大切なポイントです。
練習の目的は何なのか?
真新しい練習方法をどこかから取り入れるよりも、まずはこれまでの練習内容をもう少しブラッシュアップして取り組んでみるのをおすすめします。
これは指導者だけでなく、選手からもどんどん声を出して、何をしなきゃいけない練習なのか、どういう動きを練習しているのか練習中でも積極的に意見を出していきましょう。
課題が明確になれば、目の前の練習でやるべきことが見えてきます。それが見えたらあとは自分の全力を目の前の1プレーで出し切るだけです。
選手からしたら非常に「疲れる練習」でしょう。
やれることを考えて、全力でそれをやらなければならないので、常に考えながら全力で動かなければいけません。
ただ練習とは本来こういうものなのです。
指導者としても、選手が目の前の課題に全力を注げるように短い時間でスパッと練習を切り上げるように努力してください。
ダラダラと長時間練習をしているチームは、サッカーが上手くなるための取り組み方ではなく、指導者の自己満足のための練習になっている可能性すらあるからです。
選手はサッカーが上手くなるために、100%全力を1つ1つの練習で出し切りましょう。また指導者はそれを全力でサポートしてあげてください。